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岡田准一、綾野剛 の演技がすごいけど、磯村勇斗も良かったw 最後まで行く はほんとに最後まで行く映画がなのか!?!?

by MOEPPP



最後まで行く
監督/藤井道人
「新聞記者(19)」で一躍時の人となった監督だが、
「余命10年(22)」や「宇宙で一番明るい屋根(20)」といった作品も作ることができる監督。今年は「ヴィレッジ」も公開された。

出演/
岡田准一
綾野剛
広末涼子
磯村勇斗
杉本哲太
柄本明

演技派ぞろいで見る人を惹きつけるには十分の配役だったのは間違いない。

もともとは2014年の韓国映画で、クライムサスペンスの傑作と言われ、中国やフランスでもリメイクされている。

大雨がふる中、刑事の工藤(岡田准一)は焦りながら車を走らせている。
理由は所属の警察署で裏金づくりの疑惑が週刊誌にすっぱ抜かれ、
その原因が工藤ではないかと言われたからだ
さらに
別居をしている妻から母親が危篤の連絡が入っる。
しかし刑事としてはオチこぼれ。ヤクザから賄賂をもらい、いまは飲酒運転をしている。
そんな工藤のクルマ飲めの前に一人の女が飛び出してくる。なんとか避けた工藤だったが次に現れた若い男(磯村勇斗)を引きはねてしまう。

慌てて車を降りる工藤だったが、近くにパトカーが通りかかるのをみて激しく動揺する。パトカーはなんとか別ルートにそれ事故が発覚することは無いように見えた。
工藤は男の遺体をトランクに詰めて改めて走り出すが、飲酒検問に引っかかる。現場警察官といざこざになりかけたとき、工藤の警察署に向かう途中の監察官の矢崎(綾野剛)が現れる。矢崎が現れたことで窮地を脱する工藤。

そして工藤のもとに1通のメールが届くのだが…

とにかく、岡田准一と綾野剛の演技がすごい。
ダメ警察官としての工藤の岡田准一のダメダメっぷりは見事としか言えないほど。
警察官であり、ダメおやじであり、ダメ夫でありと、冒頭からクズ人間の代表のようなポジションの雰囲気は「こいつはほんどダメ人間だなぁ」と思わせる強烈なインパクトを与えてくれる。

また工藤/岡田准一を追いかける矢崎の綾野剛もいい。
まったくもってミステリアスかつ悪いやつの典型的なキャラクター感に関してはさすがの一言。あの追い詰めるときの必死さと狂気とも言える雰囲気を出せたのは演出的にも言うことはないだろう。
サイコなまでに相手を追い詰める行動力と発言などに関しては言うことなし。
ターミネーター2のT1000ばりの追い詰め演技は素晴らしい!

広末涼子の演じた、別居中の妻の演技も堂に入ったもので、子どものことを考えると離婚はしないほうがいい。でも夫のダメっぷりは限界。じゃ自分はどうしたらいいのか?という、ある意味リアルすぎる雰囲気は女優としての凄さを感じさせるに十分

そして柄本明のふてぶてしいが、上辺は低姿勢であるヤクザの組長役としての演技は
これぞ柄本明と言わんばかりの凄み。
そうでいながらも ひょうひょうとした雰囲気をだす 
和さと昼行灯的なスイッチのかわり用の演技は熟練の極みとも言える。

そして忘れてはならないのが、チンピラ崩れ役の磯村勇斗
冒頭ではねられてしまうのだが、その後に出てくるキャラクターとしてはイキイキしている訳で、彼のあの飄々とした
「やってやったぜ いぇーい」
な雰囲気があるからこそ、綾野剛の演じる矢崎の怖さが見事に対比として凄みを感じるのに繋がっている。

もう この映画は日本版を見ただけでいうと
クライムサスペンス映画として楽しめる1本に仕上がっている…のだが、延々と観てて思ったのは、ケレン味というか、爽快感というか、

オチの付け方への流れや細かなツッコミ箇所が気になったりすることがいろいろある。いや多少のツッコミは「まぁまぁ そういうこともあるよね」で済ませることが多い自分でも「うーん」と首をひねることが合ったりする。

やはり葬儀の出棺のシーンとか無理があったりするし、あの爆発で生きているのはないだろ…というツッコミは入って仕方ないと思われる。さらにパトカーへのあの行動もね。まああの辺りは公務員は年末は仕事が雑になるという社会的なネタとしてはありかもしれんが……

ただ、ラストにしても余韻を残す…というよりも余白を残す終わり方にすることで「最後まで行く2人を映し出す…」というよりは、韓国版のほうが「余韻が残る…」という点で考えると、すこし残念な感じになってしまうのは否めない

さらに
綾野剛が演じる矢崎のポジションの背景の描き方も日本的というか、謎解き感もない展開なのがもったいないかな?
そこまでサイコで追い詰めるのにすべてをかける雰囲気があったのに、その背景を知ってしまったら、判らない怖さ…は薄まってしまう。

それを考えると、矢崎のサイコ的行動の裏側の説明は早くに判るのは残念だったかもしれない

いずれにしても、
岡田准一、綾野剛、柄本明、磯村勇斗、広末涼子などなど役者の演技力は十分
それ故に道筋的にもシナリオ的にもリメイクゆえの修正で、もっと藤井道人らしさが出ても良かったのではないだろうか?と思う一方
よく考えたら彼の作品は原作ありきのほうが面白いものが多いのかも?と思うところも含めて「???」が増えた映画かもしれない

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