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不適切ノベーション(1085回)

by MOEPPP



宮藤官九郎さん脚本で阿部サダヲさん主演の、ドラマ”不適切にもほどがある”が、終わって、ロスを起こすくらい大好きだった私ですが、そのメッセージにとても考えさせられました

宮藤官九郎さんがWEBのインタビューで曰く
“市川森一先生がご存命だったら、こんなタイトルを付けたんじゃないでしょうか。『正しいのはお前だけじゃない』自分と違う価値観を認めてこその多様性。”

ここから私は思いました
1、相互承認
ヘーゲルさん曰く
“相互承認に必要なのは、自己批判して、双方が対称的に変わっていくと言う過程”
2、螺旋的発展
田坂広志さん曰く
“物事が発展するとき、それは、直線的に発展するのではない。螺旋的に発展する”
2、進化思考
太刀川英輔さん曰く
“変異と適応”

“寛容が肝要”という最後の歌に込められていた通り、この物語には、現在過去未来の各々の時代において、どんな制度があろうとも

ヘーゲルさんの”相互承認”のように、本当にそうなのか?という気持ちの自己批判をしながらみんなが良い方向に変わっていけば良い、ということを教えてくれた気がしました

また、ともすると、昔は良かった、みたいな話になったり、そう言いたいんでしょ的な話にもなりがちですが

田坂さんが言われていた弁証法の大切なメッセージとしての、螺旋的発展を思うと、上から見ると一見昔のことをリバイバルしてそうだけど

横から見るとそれは、確実にアップデートしていると捉えることも、とても大切かと思いました

今の世の中になったことで、良くなったんだけど、実は昔の良かったところも、ある部分では失われてるみたいな

それがぐるぐる繰り返されてるようで、上に登ってる、そんな形になればいいなあと思いました

そして、この不適切ということは、太刀川さんの進化思考でいうと、変異と適応、の変異にあたるものと見ることもできるのではないかと思いました

生きとし生けるものは、必ずより深く馴染んでいく適応と、逆にエラーとして次の適応の卵となる変異が繰り返されて、進化をしてきているという中で

一見、不適切と思われるエラーとしての、不適切、なことが、実は今までの常識の枠を超えて、新しい進化を遂げる種になっているということも、あるなあと思いました

そういう意味でも、番組最後のミュージカルでの、寛容が肝要、のメッセージは、優しい社会という見方もできますが、それよりも、

不適切と適切が混ざってることが、より良い世の中を作るためには、むしろ必要である、という力強いメッセージに私には思えました

不適切ノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:TBSドラマ 不適切にもほどがあるhttps://www.tbs.co.jp/futekisetsunimohodogaaru/

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