映画『感染列島』(2009)
人類が体験したことがない新型ウイルスが原因で起こる、感染拡大の恐怖と闘う人々の姿を描くパニックエンターテインメント
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映画『感染列島』
劇場公開日：2009年1月17日 138分
《作品紹介》
「ユダ」「フライング☆ラビッツ」の瀬々敬久監督がウイルスの脅威を描くパニック映画。人類が体験したことがない新型ウイルスが原因で起こる、感染拡大の恐怖と闘う人々の姿を描く、泣けるパニック・エンターテインメント。
《あらすじ》
救命救急医の松岡剛（妻夫木聡）のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子（檀れい）が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。
《キャスト》
妻夫木聡
檀れい
国仲涼子
《スタッフ》
監督 瀬々敬久
脚本 瀬々敬久
企画 下田淳行
《感想・評価》
ある日突然大勢の人が亡くなる謎の感染症が流行り、医者の立場から感染症に向き合うという物語。徐々に感染していく医師や看護師、隔離しながらも患者を救おうと必死に立ち向かう姿は胸を打つ。
コロナが落ち着いたとはいえ、コロナ禍を経験する前と今ではこの作品に対する見方が大きく変わった。コロナが流行する以前に公開された本作だが、そのとき見た際には、やっぱりこういうテーマを邦画で描くのはシナリオも迫力もイマイチだなと感じたし、感染症の原因を突き止めるための医師の行動もあまりリアリティを感じなかったことを覚えている。
しかし、コロナの最中… また落ち着いた今改めて鑑賞すると、やりすぎ感はあるものの未知のウイルスに対する人々の恐怖や、医療崩壊の様子など、あまりにリアルであると思った。
映画の中では、病院近くの養鶏所で鳥インフルが検出され、この謎のウイルスもこの養鶏所のせいだと非難されてしまう。それによって自殺をしてしまうシーンは本当に心が苦しくなる。違和感のあるシーンも多いが、病院の葛藤や感染症によって家族を亡くす苦しみなど色々なことを再認識させられる映画だと思う。
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