「西の口笛」黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」三船敏郎/音楽:佐藤勝

「西の口笛」黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」三船敏郎/音楽:佐藤勝



no.368

本名
佐藤 勝
生年月日
1928年5月29日
没年月日
1999年12月5日(71歳没)
出生地
北海道留萌市
死没地
東京都
国籍
日本
職業
作曲家、編曲家、指揮者
ジャンル
映画、テレビドラマ
活動期間
1952年 – 1999年
配偶者
佐藤千恵子(妻)

略歴

旧制留萌中を経て国立音楽学校にて音楽を学び、岡本敏明に師事。卒業後は映画音楽家を志して作曲家の早坂文雄の門下に入る。また、同じ北海道出身の作曲家・伊福部昭の作品にも大きな影響を受けた。早坂の死去により未完となった黒澤明監督作品『生きものの記録』の音楽を遺稿をもとに完成させ、それ以来黒澤作品の常連作曲家となる。他にも石原裕次郎主演作品、東宝特撮SF作品、五社英雄監督作品など、日本映画を代表する数々の映画音楽を手がけた。特に岡本喜八監督作品は9割近くを手がける不動のコンビぶりで数々の作品を残した。歌はそれほど多く作っておらず、大部分が映画やテレビドラマの主題歌だが、中では「若者たち」が大ヒット作として長らく親しまれ続けている。

1999年12月5日午後6時40分に心不全の為に東京都内の病院で死去(享年71歳)

映画「悪い奴ほどよく眠る」

第34回キネマ旬報ベスト・テンでは3位に選ばれ、橋本忍が脚本賞を受賞した。第15回毎日映画コンクールでは森雅之が男優助演賞、佐藤勝が音楽賞を受賞した。公開当時の国内の批評は、好意的批評が黒澤の演出力と話術を評価し、否定的批評が逆に黒澤演出の力みの強さを欠点とした。主人公は倫理的に正しいが、その思考と行動が庶民感覚から程遠く、その点を批判する批評もあった。また、汚職というシビアな題材にサスペンスドラマの娯楽性を盛り込んでいるが、興行的には失敗した。

アメリカでの批評は賛否両論だった。タイム誌は「『悪い奴ほどよく眠る』はこれまでに黒澤が作った訴求力の強い映画と比べると劣るのかもしれないが、一流ジャーナリズムに匹敵する通俗のエネルギーがあり、鋭く、現代的で、非常に道徳的な真面目さがある」と評した。ニューヨーク・タイムズ紙のボズレー・クラウザーは「黒澤が作り出した力強く興味深い映画―やや冗長で、終わり近くは変に感傷的だが、主題を掴んでいる観客をずっと飽きさせない面白さを持っている」と評した。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには20件のレビューがあり、批評家支持率は100%で、平均点は7.70/10となっている。

フランシス・フォード・コッポラは本作を高く評価しており、冒頭の結婚式のシーンについて「本音とたて前がまるっきり違うところなどは、シェイクスピアなんかよりずっとおもしろい」「このシーンほど完璧なものを、他の映画で観たことがない。現代的なストーリーの要素が、分かりやすく、秩序立てて構成され、謎めいた悲劇が詩的に解明されていくと語っている。コッポラが監督した『ゴッドファーザー』(1972年)の冒頭の結婚式のシーンは、本作の冒頭の結婚披露宴のシーンから着想を得ている。2012年にBFIの映画雑誌サイト・アンド・サウンドが発表した「史上最高の映画ベストテン(英語版)」の監督投票でも、コッポラは本作をベスト映画の1本に投票した。

View Comments (3)
  1. リクエストにこんなに早く答えて下さりありがとうございます。映画では西が動き出す場面に効果的に使われていたように使われていたように思います。
    ちょっとテネシーワルツに似たメロディいいですね。私の娘が口笛を吹けるようになったキッカケの曲でもあります。

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