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映画 イチケイのカラス 原作もドラマも未見でも面白かった1本 竹野内豊と斎藤工もカッコよさ 黒木華の演技も なあちゃん(西野七瀬)の可愛さもポイント

by MOEPPP



映画 イチケイのカラス

原作は漫画でどうやら打ち切りに近い形で終わったそう
ドラマもあったそうで、今回の映画はドラマが終わってから2年後が舞台となっている。

監督/田中 亮(たなか あきら)
 コンフィデンスマンJP ロマンス編(19)
 コンフィデンスマンJP プリンセス編(20)
 コンフィデンスマンJP 英雄編(22)

出演
竹野内豊
黒木 華
斎藤 工
柄本 時生
西野 七瀬
田中 みな実

法廷ドラマではあるが、何と言っても特徴なのは、裁判官が主人公であること

これまで 弁護士が主人公の作品は多々ある
堺雅人や新垣結衣の「リーガルハイ」
松本潤主演の 「99.9 刑事専門弁護士」
天海祐希の「」離婚弁護士」
織田裕二の「スーツ」
豊川悦司の「弁護士のクズ」

洋画だと
「12人の怒れる男」
「ザ・ファーム法律事務所」
「クレイマー・クレイマー」
「ニューオーリンズ・トライアル」
「黒い司法 0%からの奇跡」
「ア・フュー・グッドメン」

検察官が主人公だと
キムタクの「HERO」
キムタクと二宮和也の「検察側の罪人」

そういった中で裁判官が主人公のドラマというのは珍しいかもしれない

それ故にドラマを見ておかないと分かりにくいのではないか?
という不安もあるかもしれないが、実際に
原作漫画もドラマも見ていない自分からすれば
「未見でも十分楽しめる映画」
といえる

イージス艦と民間貨物船の衝突事故が起き、貨物船の船長の遺族が防衛大臣に詰め寄った際に包丁を隠し持っていたことわかり社会を騒がせる。

 岡山県で行われた裁判。遺族の発言に対して、裁判官側が操作を行う「職権発動」を入間(竹野内豊)は発動するが、それは国家の力によって裁判から担当を外されるのだった。

 一方で千鶴(黒木華)は岡山県の港町・日尾美町で正義のための弁護士活動中。年配女性の運転ミスによる事故などの弁護活動をしている中、地元大企業で、日尾美町の7割近くの人がお世話になっているシキハマ株式会社の環境汚染訴訟問題になにかと噂の弁護士・月本(斎藤工)とタッグを組んで対応することに

この全く接点がなさそうな2つの事件は、国家を揺るがす問題につながっているのだった。

竹野内豊のコミカルでありながらも、真剣に向き合う、昼行灯的なキャラクターははまり役でとても魅力的。
そこに柄本 時生(えもと ときお)や西野七瀬がアクセント的に加わることでキャラ立ち的な展開で飽きがなく、最後まで観られる映画になっている。

冒頭の千鶴(黒木華)担当の事件も布石になっていることや斎藤工演じる月島の立ち位置や過去の事件。さらに事件のコアメンバーの演技力もあって、かなりヘビーな社会派物語として見応え十分。

大義の前の小事に目をつぶることもある現実と法律家としての理想論という2つに押しつぶされつつも賢明に自分の意志を持つ黒木華の演技は素晴らしい

斎藤工の大人の色気あふれる弁護士役と長いものに巻かれる判断をする現実路線の役どころの際の苦悶の表情の違いは「さすが!」の一言
彼がひょうひょうとたペラペラとした弁護士でありながらも、決めるところはびしっとするところはカッコイイの一言といえる

西野七瀬がまたいい味を出していて、コメディぽいパートでの可愛らしい部分と法廷での凛とした佇まいでの2面性を観ることができるのはとても嬉しい限り
彼女が主演の映画も是非見てみたいものである

脇役も結構豪華で
防衛大臣が向井理
斎藤工との共演シーンがでて、WOWOW版 アキラとあきら のような展開を期待したが、流石にそれはなかった

田中みな実の未亡人役は思いの外はまり役?? 薄幸の美人的な約どころとしていがいと心象に残った

千鶴の弁護士事務所の向かいの和菓子店の八木 勇征(やぎ ゆうせい)が演じた幸太郎が千鶴へ恋心があるのはもうちょっと描いておくと、あのクルマの中で見せる演技が光ったのかもしれない

裁判では明確な理由も原因も解明されないまま採決してはいけないと、入間がこだわる部分はとても気持ちが持っていかれスクリーンに釘付けになるところといえる

物語はかなり社会派
地元の基盤である企業と地元民の関係性などは、様々な地方都市でも現実的によく観られる構造
そこに真剣にメスを入れるシナリオ展開は素晴らしい

特にクライマックス前の吉田羊のセリフの一つ一つは深みがあり、現実的視点による言葉の力により見る側にも圧倒的な存在感を見せてくれる

登場人物それぞれに個性が明確に設定されているので初めてこの映画を見る人でもとてもわかりやすい
それでも主軸の2つ事件に関わる人の数が多いので、前準備だけはしておくのを推奨

仮に何の前情報もなく観ても楽しめるが、公式HPなどをみて相関図なりを観ておくと面白さ倍増することは間違いないので是非ご覧になる前にチェックをおすすめします

最低限
竹野内豊 入間みちお 裁判官
黒木華  千鶴    弁護士

犬猿の仲(?)
だけ知っておくといいかも?

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