@落語 #斎藤知事#兵庫#カズレーザー「風通しの知事」「どかないおじさん」
「風通しの知事」
いやァ、暑い日が続きますなァ。こちとら団扇で扇いでりゃあ扇ぐほど、知事の言い訳が飛んでくるってぇんで、どうにもこうにも涼しくならない。
兵庫県ってぇところがございましてな、ここにおられるのが斎藤知事。お若い知事さんで、風通しのいい県庁を目指してるっつう触れ込み。だけども、その風通しっつうのが、どうも“台風”なんだ。
「職場の空気を変える!」っつって、変えたのが“空気”じゃなくて“空気読まない発言”。第三者委員会まで巻き込んで、パワハラ認定10件。10件てアンタ、もはやラーメンのトッピングじゃないんだから。
で、会見があるとだ。記者がズバッと訊くわけよ。「アンタ、そんなに風通して、県政が飛んでっちまわねぇか?」と。
すると知事、口元だけ笑ってこう言う。「週1回、こうして会見を開いておりますので…その点はご理解いただきたい」
いや、オレが“理解”したいのはそこじゃねぇんだ。今、目の前で質問してる記者が、クレームの電話攻撃に遭って、県政担当から外されちまったっつってるのに、まるで他人事。冷蔵庫に入れた味噌みてぇな顔して「ご理解ください」じゃねぇんだよ。
挙句、「私は研修を受けまして、風通しの良い職場を作ります」
風通しっても、現場じゃあ風邪ひいて倒れてんじゃねぇか?パワハラで寒気がする職場に、ドライヤーあてて「はい、これで風通りました」って…お前は家電か!
それでも知事が言うには「私が変われば県政は変わる」って…おいおい、まずその“変わる”って言葉の意味から変えてくれよ。
ほんでSNSではってぇと、記者のことを「調子に乗ってる」だの、「知事に喧嘩売ってる」だの、まるで戦隊モノの敵キャラ扱い。しまいにゃ、会見を見てる県民が「記者が悪い」って言い出す始末。
でもよォ、会見っつうのは知事が“県民に説明”する場であって、記者が“燃やされる火あぶりの刑”を受ける場所じゃねぇのよ。
で、ここが一番笑えるんだけどよ、県はSNSの誹謗中傷に対策条例を作ったってんだ。「差別的な投稿や中傷があった場合は、知事が削除要請を出します」だと。
アンタそれ、自分の会見から炎上してるってのに、火事の元が“自宅”なのに「消防団に任せました」ってか? 放火犯が「消火活動に貢献してます」って言ってるようなもんだよ。
で、記者のほうもよ、勇気出して訴えたわけ。「知事が震源地なんです。この状況を変えられるのは知事しかいないんです」って。
それに対しての返答がまた見事だ。「週一で会見してますから、ご理解ください」……おい、こっちは“納得”したいんだ、“理解”じゃなくてな!
まァそれでも知事は変わらねぇ。だってこの人、「風通しがいい」っつったって、通るのは“言い訳”ばっかり。
で、わかったのよ、こないだ県庁でな、天井見上げたら大きく貼ってあった。『空気の流れを良くしても、空気読まない人がいたら意味ない』って。
どこが風通しのいい職場だよ? ただの“扇風機壊れたサウナ”じゃねぇか。
というわけで、今後の兵庫県政の行方は、風に聞いてくれってんで…って、おい、また知事の言い訳が飛んできた!あァ風通しがいいってのも、考えもんだねェ……。
おあとがよろしいようで
2幕目
「どかないおじさん」
えー、最近は「ぶつかりおじさん」とか「どかないおじさん」なんてぇのが話題になってましてね。
なんか「おじさん」ってだけでカテゴライズされる世の中になっちまった。
いや、そもそも「おじさん」ってのはな、昔は「誰かの親父」って意味だったのが、今や「なんとなくウザい中年男性」ってことになっちまった。気づいたら俺もそっち側だよ。やんなっちゃうね。
この「どかないおじさん」ってぇのがまた、道を歩いてりゃ絶対に進路を譲らないっていう、戦国時代の槍持ちの武士かってくらいに構えてんの。
おい、そこは交差点じゃねぇんだ、心のすれ違いだってことに気づけよ。
で、こないだ近所の公園で、知り合いの若い奴──まあ、ペットボトルの水よりメンタルが揺れるって評判の繊細ボーイだ──と話してたらさ、「昨日、どかないおじさんに遭遇したんすよ!」って。
犬の散歩してて、ワンちゃんが急に止まったんだと。「これはウチの犬がクンクンモードに入った」と。
そうしたら、向こうから肩で風を切ってくるおじさん登場。なんかもう、歩く威圧感。カツカツ音のしない革靴履いてても、心にカツカツ鳴り響く存在感。しかも胸張ってんの。大谷翔平の始球式くらい張ってる。
その若いのが立ち止まってると、案の定「邪魔なんだよ!」って詰め寄ってきたってんだ。
…いやいや、お前が避けるという選択肢はゼロか?Googleマップにも出ない一本道なのか?
たしかにね、最近の若いのはすぐスマホ見てたり、立ち止まったりで、ぶつかりやすいのも分かる。
だけど、だからって戦車のように突進してくる中年男性は、もはや個人の自由ってより、社会的破壊兵器。
おいおい、そこは令和の歩道だぜ?昭和のヤンキーの縄張りじゃねぇんだよ。
で、この「どかないおじさん」、何が怖いって──本人が「正義」だと思ってるところなんだよ。
自分が交通の神。人間信号機。歩道のパトロール隊長。
「俺が止まらなきゃ秩序が乱れる!」って、アンタの肩にそんな使命感は宿ってねぇんだよ。あるのは加齢臭と高血圧だ。
これがまた、歩道のど真ん中で、通勤時間帯にスマホいじってる若者がいようもんなら、心の中でこう言ってんの。「こらしめなきゃ!」
いや、こらしめてどうすんの?正義のヒーロー気取りかい?
「どかないマン」ってヒーロー、流行らないよ。変身もしないし、敵が全員「すみません」って謝るだけのストーリー。
で、こういう奴に限って、家では自分がどかされる側なの。
「どいて、邪魔!」って奥さんに言われたら「ハイ…」ってリビングから追い出されて。
「なんでオレが風呂あがって5秒で寝室追い出されなきゃいけねぇんだよ!」って。
だから、家ではどかされるから、外ではどかない。
もはやそれ、心理のリバウンド現象だよ。家庭の鬱憤、歩道で晴らすなっての。
だけどこの「正義ぶった暴走」ってのが、最近はもう社会全体に蔓延してるようでさ。
SNSでも「自分の意見が絶対正しい」って前提で物申す奴が多い。
「これは偏見です!」とか言う奴が、一番偏ってるのな。
で、フォロワーが200人しかいないのに「世間はこう思ってます」とか言うの。
おい、世間に謝れ。お前のTLが世界じゃねぇ。
「正義」ってのは、使い方によってはただの暴力なんだよ。
江戸時代の仇討ちだって、「私怨」って書いて「正義」って読んでたようなとこある。
結局、自分の都合が正義に見えたとき、人は道も人も平気で踏み越えるの。
だからあたしは思うんだ。
本当に正義を名乗る人間ってのは、「どいた方がいいかも」って考えられる奴なんじゃないかね。
正義ってのは、「我慢」と「余裕」から生まれるもんだ。
…とはいえ、俺も昨日、電車の座席で若者が足広げて座ってたから、「邪魔だよ!」って言っちまったけどな。
──あれ?もしかして、俺が……「どかないおじさん」?
ま、今夜も反省しながら正義の味方は、そっと端っこを歩いて帰ります──
#落語 #斎藤知事#兵庫#カズレーザー「風通しの知事」「どかないおじさん」