@落語 #小泉孝太郎 #小泉進次郎 #総裁選「ロマンチスト問答」「若すぎる総理問答」
「ロマンチスト問答」
えー、ご機嫌さんでございます。
人間てぇのは面白いもんで、恋愛の場になると理屈が通らねえ。政治だ経済だと偉そうに語る奴でも、デートの場で「プリンセスごっこして」って言われると、急に言葉が詰まっちまう。
先日もテレビでやってましてね。テーマが「ロマンチストすぎる女子VSドライすぎる男子」。――もうこれだけで世の中の縮図ですな。
そこへ出てきたのが元・日向坂の娘さん。佐々木美玲ちゃん。「デート中に突然歌い出して欲しい」だと。
おいおい、演歌の大御所でもやるかどうかって芸当を、普通のサラリーマンに求めるんじゃない。
「そのときの気持ちを歌にして、デュエットして踊りたい」って……。
これね、女の子から言われると、男は一瞬考えるのよ。「俺にそんな即興ソング作れるか?」って。いやいや、あんた作詞家じゃねえんだから。
でも、これがロマンチストの夢ってやつなんだ。
で、上田晋也が聞いたんです。「それを要求されたらどうします?」
ここで小泉孝太郎がバシッと言った。「面倒くせえ!」
これね、世の男性陣、心の中でスタンディングオベーションですよ。
だって普通、芸能人は「いいですねえ、可愛いですねえ」ってヨイショするもんでしょ。ところが彼は素直に「面倒くせえ!」。
上田が「なに今日、好感度全部捨てに来たの?」って突っ込んだ。違うんだよ、あれは本音が漏れただけ。
人間ってのは好感度を守ってるうちは本音が見えねえ。
で、恋愛も同じでな、表向きは「君と一緒ならどこでも幸せだよ」なんて言うけど、本音は「早く帰って寝たい」。
逆に女の子も「プリンセスみたいに扱ってほしい」って言うけど、本音は「友達に自慢できる彼氏が欲しい」。
つまり恋愛ってぇのは、虚飾と本音のせめぎ合い。だから面白いんですな。
だけど考えてごらんなさいよ。
デート中に突然歌い出すカップル、実際にいたらどうなる?
居酒屋で「君と出会った奇跡に〜乾杯〜♪」なんて始めたら、隣の席のおじさんが「うるせえよ!」ってタン吐くのがオチ。
駅前で二人で踊りだしたら、すぐSNSに上がって「痛カップル発見」って拡散される。
そうなると本人たちのロマンは、他人の娯楽になるんだよ。
だから男は慎重になる。「面倒くせえ」って一言で片付けた小泉は、ある意味で賢い。
だって女の子の夢を壊さずに、自分の現実感覚も守った。これが本当の大人の処世術ですよ。
でもねえ、世の中の恋愛は両極端。
ロマンチスト派は夢を語り、ドライ派は現実を突きつける。
本当はその間――「ちょっとした茶番を楽しめる程度の柔らかさ」ってのが必要なんだ。
だから言ってやりたい。
「歌い出して欲しい?いいだろう。ただし一曲だけな。カラオケボックスで、延長料金は割り勘だぞ」ってね。
結局さ、人間が求めてるのは「物語」なんだよ。
女の子はプリンセス物語に憧れ、男は「面倒くせえ」っていう自分の物語を守る。
で、どっちも大事なの。恋愛ってぇのは、その物語をどう折り合わせるかの芸なんだ。
――ただ問題はだ、折り合う芸を磨かないまま結婚するとどうなるか。
ロマンチストな嫁さんが「結婚記念日にダンスを!」なんて言う。旦那は「面倒くせえ!」って新聞広げる。
で、嫁さんは怒ってSNSに愚痴る。旦那は愚痴を見てまた「面倒くせえ!」。
最後は裁判所で「この夫とはやってられません!」――ああ、プリンセスの夢も、役所の印鑑ひとつで消える。
だけど、それでも人は恋をする。面倒くささを知ってても、ロマンを捨てきれない。
人間ってのは「面倒くさい」と「夢見たい」の間で右往左往する生き物なんです。
小泉孝太郎の「面倒くせえ!」は、恋愛の真実を突いた名台詞。
そして佐々木美玲の「歌い出したい!」は、人間の欲望の象徴。
どっちが正しいかじゃない。両方あってこそ恋愛は転がるんです。
だから今日の教訓。
恋愛に必要なのは「面倒くささを笑える余裕」。
歌い出すのもよし、「面倒くせえ」と呟くのもよし。
二人のやりとりを、居酒屋の隅で見てるおじさんが一番幸せなんですな。
おあとがよろしいようで
2幕目
「若すぎる総理問答」
へい、お立ち会い――今日は珍しい政界見世物小屋。呼んで飛び出て政治漫談、題して「若すぎる首相」。
小泉進次郎、44歳。まだ髭も青いってんじゃないかって? いやいや、あの人は最初から青い。何しろ、喋れば喋るほど「なんか言ってる風」だけが残る。こないだのプラスチックごみの話もそうだろ。「プラスチックを減らすには、プラスチックを減らすことが大事なんです」ってね。あれ聞いた時、オレは膝打ったね。「落語かよ!」って。だって中身がないのに、言葉だけグルグル回ってんだから。まるで三遊亭圓生の真似をする駄洒落好きの中学生みたいなもんだ。
で、今回の総裁選。党内じゃ「小泉は若すぎる、経験が足りない」って声が飛び交う。経験ねえ……あのね、伊藤博文も44歳で首相になったんだよ。あの人は明治維新で命賭けてたからね。命張った44と、マスコミに囲まれてカメラ目線で首かしげる44を比べちゃあ、そりゃ失礼だろ。でもまあ、「見た目は若いけど中身は古い」って政治家もいるんだから、そこは逆にバランスか。
で、党内の読み。「少数与党で不安定だから、林官房長官みたいな実務家をリリーフで置いて、進次郎には幹事長やらせときゃいいんじゃないか」――まあ、政治の舞台を野球に見立てりゃ、林は制球力はあるけど観客は盛り上がらないピッチャー。進次郎は球速は速いけど、球種は「直球一本調子」。しかもノーコン。観客は「おおっ」と盛り上がるけど、次の瞬間ホームラン打たれる。そんなもんだ。
ただ、進次郎も計算してんだろう。「若い」ってのは武器でもあるからね。だって、国政選挙だって若者票がカギだ。選挙行かない若い連中が「進次郎なら行ってみっか」って思うかもしれない。もっとも投票所で名前書くときに「進次郎ってどう書くんだ?」って悩むやつもいるかもしれんけどな。
で、野党の連中も若いリーダーがチラホラ出てきた。そっちはそっちで「俺たちが新しい風だ」なんて言ってるけど、結局は風だけで中身がない。政治家ってのは「風」だけじゃなくて「足腰」が要る。嵐が来たら飛ばされちまう。
オレなんか思うんだ。今の政治家に必要なのは「年齢」でも「経験」でもなくて、「責任感」だよ。責任感があれば、44でも首相やれる。逆に責任感がなきゃ、64でもただの老害だ。……え、誰のことかって? あんたの想像に任せるよ。
で、小泉がもし首相になったら何が起こるか? まずは演説が名物になるな。「この道しかない」とか「新しい日本をつくる」とか、抽象的なことを1時間しゃべり続ける。で、終わったあと国民みんなで「で、結局どうすんの?」ってなる。国会がディベート大会どころか「禅問答」の場になる。いやあ、落語家としてはネタが増えてありがたいけどね。
ところが、進次郎も馬鹿じゃない。周りが「出るな」って言ってんのに、最終的には「やっぱり出ます!」って言い出した。これが若さってやつだ。若いときゃ無鉄砲、石橋見ても叩かずに渡る。で、渡った先が橋じゃなくて板チョコだったってこともあるんだ。
ただ、ここで忘れちゃいけないのは、自民党の中の分裂だ。保守だリベラルだって言いながら、みんな同じ鍋で煮込まれてる肉団子みたいなもんだよ。味が染みてるかどうかだけの違いだ。そこへ若い香辛料を入れたらどうなるか? 美味しくなるか、鍋ごと吹きこぼれるか。国民としてはたまったもんじゃない。
……でね、考えてみりゃ、首相ってのは「若すぎる」か「年取りすぎる」か、そのどっちかしか言われないんだよ。若けりゃ「経験が足りない」、年寄りゃ「世代交代だ」。つまり、どのタイミングでも批判される。じゃあ一体、いつがちょうどいいんだ? ――そう聞かれて、オレは答えたよ。「死んでからがちょうどいい」。死んでから「あの人は名宰相だった」って言われるんだ。生きてるうちは文句しか出ない。
結局のところ、進次郎が首相になるかどうかは年齢じゃない。言葉に魂があるかどうかだ。伊藤博文の44歳は、命懸けで作った国をどう導くかって重みがあった。進次郎の44歳は、インスタに載せる自撮りみたいな軽さがある。そこをどう変えるかだな。
――てなわけで、今日の結び。「政治家にとって大事なのは、若さでも経験でもない。国民にツッコまれないことだ」。そういや国会中継を見てると、ツッコミどころしかないんだから、オレたち落語家が飯の種に困ることはねえ。ありがたいこった。
これにて「若すぎる首相」の一席、幕とさせていただきやす。
#落語 #小泉孝太郎 #小泉進次郎 #総裁選「ロマンチスト問答」「若すぎる総理問答」
朝の支度しながら聞いてまーす♪😊
Good job ❤️🌹💯