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岡田准一主演「最後まで行く(A Hard Day)」|韓流原作の受賞歴、日本版内容の反映、監督の映画への解釈の裏話など

by MOEPPP



岡田准一主演「最後まで行く(A Hard Day)」|韓流原作の受賞歴、日本版内容の反映、監督の映画への解釈の裏話など

裏話1
原作の韓国映画は、韓国内の名だたる賞を受賞し、観客動員345万人の大ヒットを記録し、数カ国でリメイクされ、フランス版リメイクの『レストレス』は2022年2月にNetflixで一斉世界配信され、全世界でネットフリックスグローバル映画ランキング1位になりました。

裏話2
日本版では、原作と違って工藤が母親と仲が悪かったことが描かれ、日本人特有の親子関係や家族観を反映し、さらに日本版では、原作よりもコメディ要素が強調され、日本人特有の笑い方やユーモア感覚を反映した。

裏話3
日本版の監督は、『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した藤井道人。藤井監督は、原作に敬意を払いつつ、文化的な違いを考慮しながら新解釈し、時代性や社会性を大事にしたハードボイルドな作品を目指しているとのこと。

あらすじ:
年末の雨の夜、刑事・工藤祐司(岡田准一)は危篤の母親に会うために急いでいたが、途中で男性を轢いてしまう。死体をトランクに隠して署に戻るが、そこで裏金問題に巻き込まれる。さらに母親が亡くなったことを知らされる。工藤は死体を母親の棺桶に入れて焼却しようとするが、その時スマホに「お前は人を殺した」というメッセージが届く。送り主は県警本部の監察官・矢崎貴之(綾野剛)だった。工藤は矢崎から逃げることになるが…。

レビュー:
韓国映画『最後まで行く』(14)の日本リメイク版である本作は、岡田准一と綾野剛というアクションができる俳優同士の対決が見どころだ。スピード感が圧巻またコメディ要素もあり、笑いどころも多く、社会派作品で知られる藤井道人だが、今回はエンターテインメント性も高く仕上げている。

感想:
岡田准一と綾野剛の共演は初めてだったが、二人のケミストリーも良かったし、アクションシーンも迫力があった。特にラスト近くのカーチェイスシーンや衝撃のラストも予想外や、工藤と矢崎の関係も意外な展開。藤井道人監督の演出も巧みで、光と影や埃というモチーフが印象的だった。広末涼子や磯村勇斗などの脇役も存在感があって良かった。韓国映画の名作を日本風にアレンジした、良質なクライムサスペンス映画だと思った。

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