2025年にデビュー55周年を迎えた忌野清志郎の軌跡を追うドキュメンタリー映画の正式タイトルが『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』に決定し、10月2日に公開される。
RCサクセションのメンバーとしてデビューし、日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきた清志郎。圧倒的なライブパフォーマンスで「KING OF ROCK」と称され、時代を象徴する存在となった。1991年のバンド活動休止後も、ソロやTHE TIMERSでの活動に加え、俳優、絵本作家、さらにはサイクリストとしても活躍し、多彩な表現を続けてきた。
本作は、愛と反骨の精神を胸に音楽を鳴らし続けた清志郎の歩みをたどり、その表現の核心に迫るドキュメンタリー。レコーディング風景や社会への鋭いまなざし、世間を騒がせた出来事など、膨大なアーカイブから厳選された映像を通して、「信念を貫く姿勢」と「唯一無二のパフォーマンス」を多面的に描き出す。
監督は、『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を手がけた相原裕美。音楽家の人生と時代を丁寧に描く手腕が評価されており、本作でも深い洞察と敬意をもって清志郎の魅力に迫る。相原監督は「この映画は清志郎イズムを繋いでいく物語です」とコメントしている。
公開された本予告は、日本武道館公演をはじめとするライブ映像や貴重なインタビューからスタート。「愛と反骨を胸に、ロックを鳴らし続けた忌野清志郎」というコピーに続き、高校時代からの友人である三浦友和(俳優)が「まったく媚びない」、泉谷しげる(ミュージシャン・俳優)が「なんだこりゃ!?」、竹中直人(俳優・映画監督)が「凄えな、このバンド」と、それぞれの視点から忌野の魅力を語る。
さらに、忌野清志郎デビュー55周年と音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER」30周年を記念して結成されたトリビュートバンド「SWEET LOVER SOULS」が、『SWEET LOVE SHOWER 2025』で披露したパフォーマンスも収録。清志郎の楽曲と精神が、世代を超えて受け継がれていくさまが映し出される。
「使命感みたいなのがあるんですよ。歌ってかないとなって思いました」と語る忌野の言葉に続き、おなじみの「愛し合ってるかい?」という呼びかけで映像は締めくくられる。
本作には三浦、竹中、泉谷のほか、三宅伸治(ミュージシャン)、梅津和時(サックス・クラリネット奏者)、角田光代(作家)、金平茂紀(ジャーナリスト)らが出演。それぞれの立場から清志郎さんの人柄や音楽、残したメッセージについて語る。また、清志郎さんの長女で消しゴムハンコ作家として活動する百世による作品と楽曲を融合させたコラボアニメーションも収められている。
媚びず、自分の“好き”を貫き続けた忌野清志郎。その歌声と言葉は、現代を生きる人々に勇気を与える“無敵のエール”として、今なお響き続ける。ファンにとっては貴重な記録であり、彼を知らない世代にとっては入門編となる内容となりそうだ。
■忌野清志郎(1951–2009)
1968年高校在学中にRCサクセションを結成し、1970年に「宝くじは買わない」でメジャーデビューを果たす。RCサクセションを筆頭に、THE TIMERS、忌野清志郎 & 2・3’S、忌野清志郎 Little Screaming Revue、ラフィータフィーなどのバンドで活動。「雨あがりの夜空に」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」など多種多様なヒット曲で日本語でのロックを確立し、日本武道館や日比谷野音(日比谷公園大音楽堂)でのライブパフォーマンスでも数々の伝説を誕生させた。RC活動休止後も、ソロ活動の他、映画・ドラマ出演や絵本の執筆、サイクリストなど多岐に渡る活躍を続けた。闘病後の2008年2月『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』では、当時の日本武道館最多動員数を記録。2025年にデビュー55周年を迎えた。
静かに公開を待つ。