「もう歩けない」――その一言で、母の時間が止まった。
発病から5年。20歳になった亜也は、車椅子で思い出の東高を訪れる。懐かしい校舎と歌声に包まれ、「15歳の自分が確かにここにいた」と幸せをかみ締めた。
しかし病院へ戻った直後、ベッドから立ち上がることができなくなる。母は亜也を抱き起こし、「まだ背負える力はあるよ」と必死に励ました。
その後、亜也が日記に残した言葉。
「私は、何のために生きているんだろう」
それでも彼女は書くことをやめなかった。その言葉が、いつか誰かの生きる力になることをまだ知らないまま――。
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