昭和を代表する女優・朝丘雪路と、俳優・津川雅彦。
「私は空気のような存在でいい」
その言葉に込められていたのは、諦めではなく、長い夫婦生活の中でたどり着いた静かな愛の形でした。
華やかな芸能一家に生まれ、宝塚、歌、テレビで輝いた朝丘雪路。
名門俳優一家に生まれ、自由奔放に生きた津川雅彦。
世間から「おしどり夫婦」と呼ばれた二人の裏側には、別居、沈黙、許し、介護、そして同じ年に相次いで旅立つという、深く切ない物語がありました。
昭和という時代が求めた“耐える女”の美学。
そして、失って初めて気づく、空気のような存在の重さ。
本作では、朝丘雪路の82年の人生と、津川雅彦との夫婦の記憶を、静かにたどります。
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