27年にわたり同じ役を背負い続け、映画シリーズ最多としてギネスブックにも刻まれた車寅次郎。
演じたのは希代の名俳優、渥美清でした。
しかしその素顔を知る者はいませんでした。自宅の住所は山田洋次にも黒柳徹子にも明かさず、代官山に借りた仕事部屋で1人こもることが多かったといいます。
1996年8月4日に68年の生涯を閉じますが、世間がそれを知ったのは、家族だけの見送りが終わった3日後でした。
最後まで表に出さなかった家族の中に、1人の息子がいます。父と同じ舞台には立たず、顔の出ない場所を選んだその息子は、いま何をしているのか。
※本動画は公開されている報道・資料をもとに構成しています。
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渥美清の本名は田所康雄。1928年3月10日に東京府東京市下谷区で生まれました。1954年には肺結核で右肺を切除し、埼玉のサナトリウムで約2年間療養しています。
私生活の秘匿は徹底していて、自宅の住所は山田洋次にも黒柳徹子にも関敬六にも谷幹一にも知らされていませんでした。代官山に「仕事部屋」として個人用のマンションを借り、1人でこもることが多かったといいます。1996年8月4日午後5時10分に順天堂医院で68年の生涯を閉じましたが、遺言により家族葬のみで行われ、松竹が公表したのは荼毘に付された3日後の8月7日午後でした。
そして最後まで表に出されなかった長男が、田所健太郎です。立教高校から立教大学経済学部へ進み、1994年4月にニッポン放送へ入社したラジオディレクターでした。担当番組には「伊集院光のOh!デカナイト」などがあり、現在はニッポン放送を退社してフリーのラジオディレクターとして活動しています。父が顔で生きたのに対し、息子は声だけの世界を選んでいたことになります。
なお渥美清には長女の幸恵もいます。1996年には俳優として2人目となる国民栄誉賞が贈られました(1人目は1984年の長谷川一夫)。
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